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ワクチンの基礎知識 時間の壁

第9話 コロナ感染(ワクチン 時間の壁)

ワクチンの第2話です。

ワクチン開発には、3つの高いハードルがあることを述べました。

第1話では、開発に立ちはだかる壁を説明しました。

ちょっと難しかったという反響がありました。

要約すると、驚異的なスピードでワクチン開発が進んでおり、開発の壁は乗り越えられそうだいうことです。その理由は2つあります。1つは、ウイルスそのものを使うのではなく

ウイルスの遺伝子の一部分を切り取ってつかうという最新手法が試されているからです。

このため、人類初の遺伝子ワクチンが実現することになります。

2つ目の理由は、政府から巨額の資金提供を受けているために、費用のことを気にせず開発に専念できるという開発者にとっては夢のような環境が提供されたことにあります。

さて、今回は、時間の壁という話です。

「時間の壁」の話に入る前に、ウイルスの毒性についての解説から始めます。

感染流行するウイルスには、強毒性と弱毒性ウイルスの区別があります。

強毒性ウイルスとは、感染すると数日で動けなるぐらいに症状が重くなり、寝たきりとなります。死亡率は50%にも達する、超恐ろしい病気です。

エボラ出血熱がこれに該当します。やがて襲い掛かってくると言われる鳥インフルエンザも強毒性になるという説があります。

一方で、強毒性ウイルスは、感染力が小さく、パンデミックにはなりません。

感染すると、すぐに動けなくなるので、遠方までウイルスが運ばれないのです。

家族も恐ろしくて、患者には近づきません。アフリカでは、村の住民の半分が死んでしまったけれど、隣の村には感染が広まらなかった事実があります。

弱毒性ウイルスの代表例は、例年、冬に流行する「風邪」のウイルスです。

感染しても、症状はほとんどないか、あっても鼻水、のどの痛み、咳ぐらいで、日常生活には支障は生じません。

そのため、人は普段と同じように活動して、広い範囲にウイルスが運ばれます。

弱毒性ウイルスは、感染が広まりやすいので、感染力は強くなります。

すなわち、パンデミックを起こすウイルスは、弱毒性であることが必要条件になります。

7月から日本では、第2波の感染が始まったことが確認されたようです。

奇妙なことがあります。

日々の感染確認者数は、4月の第1波を上回るようになっています。

一方、重症者とても少なく、死亡者もほとんど出ていません。

7/28で、8000人の感染者に対して、重症者はわずか81人と発表されました。

先ほどの法則から考えると、コロナウイルスが変異を起こして、さらに弱毒化した可能性が見えてきます。

死者・重症者が少ないならば、恐れる病気ではなくなります。

報道は、感染者の増加ばかりになり、さかんに感染拡大の脅威をあおっています。

弱毒化してきたならば、コロナ禍の出口も見えてきたという明るい話題が出てくるかもしれません。

本題の「時間の壁」のテーマに入ります。

感染症を患者発生数のパターンから分類すると大きく2つに分けられます。

まずは、季節とはあまり関係なく、感染者が出る感染症です。

ポリオ、おたふく風邪、風疹、麻疹、ジフテリア、破傷風などがあります。

やや冬に多いように思いますが、年中、あります。

これらのウイルスは、変異することが少なく、じっくりと時間をかけてワクチン開発が可能でした。

90%以上の感染抑制ができるすばらしいワクチンができています。

弱毒化したウイルスや感染力を失わせるウイルスを使う方法で成功してきました。

従来型またはクラシックなワクチンです。

一方で、短期間に大規模な感染を起こす感染症があります。

インフルエンザが有名です。

どんなパターンで流行するのかは、毎年の経験でよくご存じだと思います。

今回の新コロナ(COVID19)は、この大流行型の感染症です。

大流行型は、変異を起こしやすいものが多く、インフルエンザは変異が多いので、毎年、変異に合わせたワクチンを接種しないといけないことになります。

このタイプにウイルスに対するワクチン開発は、短時間で作り上げないと開発断念を余儀なくされることになります。

 大流行するウイルスは、弱毒性であることは、先ほど説明をしました。

逆に言えば、弱毒性だから、大流行をして、交通機関の発達にともなってパンデミックが起こるも言えます。

専門家の考えはこの点では、一致しており、定説になっています。

さらに、一定の流行をすると、そのうちに他のウイルスに取って代わられて自然に消滅し、感染終息を迎えます。過去の例では1〜2年以内です。

やがて無毒化して、人類と共生するようになるのかもしれません。

このような事情があるので、全力で開発を進めていても途中で、感染が終息してしまうことがありました。

あるいは他社のワクチンが先に実用化されたりすると開発中止の事態になるかもしれません。

17年前にSARSや7年前のMERSは、そのような事情で、開発が断念されました。

コロナワクチンは、初の遺伝子ワクチンの手法を使ったワクチン開発が進められています。

そのため、治験は驚くべきスピードで進んでいます。

最終のハードルである有効性の確認を終えるには、まだ相当の月日が必要です。

政府の資金支援があるため、いろんなアイデアを生かしての開発ブームになっています。

開発現場は、高揚感にあふれています。

ウイルスはやがて弱毒化してきて無毒化してくると人類の脅威ではなくなる可能性があります。

それまでに、今回の開発努力で、ワクチンが先にできるのか?

これが時間の壁です。

時間の壁に追われながら、開発に携わる人たちの努力には頭がさがります。

100以上の開発プロジェクトが世界中で進んでいます。

新しいアイデア・原理に基づくものも多いので、失敗はたくさんあるかもしれないけれど、どれかが実用化のレベルに達すると思います。

専門家の中には、「最初に出来上がったワクチンが、ベストなものとは言えない。」と意味深い発言をしています。

WHOは、50%の有効性があればワクチンを認めるという発言をしています。

安全かつ有効なワクチンが完成し、大量生産により実用化するには、あと1年はかかると言う専門家もいます。

人類全体にとっては、ワクチンの完成よりウイルスが自然消滅の方が先に訪れてくれる方が幸せだと思います。

ワクチンができるのを待つよりは、ウイルスの自然消滅を願うほうが現実的かもしれません。

第3回目は、ワクチンの実用化の上で、一番ハードルが高い「人の心の壁」に迫ります。

何のことか想像がつきにくいと思います。

しかし、もっとも皆さんに身近なことであり、決断が迫られる内容です。

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